「年長者の話は聞くべき」と言うけどありゃ嘘だ。
うちの親(特に父)はあらゆるコンセントを抜く。
昔はビデオデッキからラジカセ、今もテレビからCSチューナーからなんでもコンセントを抜く。なので、再度電源を入れる時、内蔵された時計は0:00になってしまう。
たちが悪いのは、使っていないコンセントが刺さっていないか家の中を見回る事だ。もちろん僕の部屋の中も。だから昔から親のせいでタイマー録画が出来ない。
その事で昔から父とは衝突を繰り返してきた。「なぜコンセントを抜くんだ?」と問い詰めると、幾度となく衝突になる。その理由を聞き出すと数パターンの理不尽な回答を言い放つ「火事になるから」とか「こういうことを怠るとダムに沈む村が増えるんだ!!」と言われた。この理由を聞いて絶句するのは僕だけではあるまい。あまりにも理不尽な理由に黙って家を出た記憶がある。
普通の家庭では当たり前に出来るタイマー録画。ウチでは「火事になるから」と言う理由で無理なのだ。
これを書いていてまたムカついてきた。
たかがコンセントだが、これ実際にやられると本当に腹立つ。
うちの父は酒タバコはしないが、こういったタチの悪い嫌がらせをする。そして最もたちが悪いと思うのは「これが教育だ」みたいな正義感を盾にしてくる。こっちは嫌がらせだって事は早々にわかっていた。自分の機嫌の悪さの矛先を僕にぶつけるのだ。兄は僕より6歳上なので、体格でも勝てないし、言い負かされるので弟の僕に吹っかけて来るのだ。
僕は今年で41歳。8月から嫁と共に実家へ引っ越してきた。父は昔と比べてだいぶ丸くなったと言えば聞こえは良いが、嫌がらせの数は減ってきている。たまに理不尽ダウンタウンシリーズよりたちが悪い事を言ったりする。ウチではいつ何時も電気の消し忘れは許されないのだ。ダムが増えてしまうから。。。
話は変わるが、タイの反王室デモが凄い事になっているらしい。僕は何回かタイに行った事がある。タイに行くと、どのお店に入っても国王の写真がかかげられていた。日本の神棚の様な感じでタイ人にとって神なんだって。よく旅慣れた旅行者に「タイ人をおこらせたきゃ国王を馬鹿にすると本気で怒るぞ」と聞いた事がある。
タイの前国王ラーマ9世は2016年にお亡くなりになられた。それまでのタイ王室は国民に愛されていた。その後王位を継承したラーマ10世=ワチラロンコン国王は色々と問題がある人らしい。
女性関係が派手で離婚は3回、常に20人以上の愛人、その中の1人に(妻ではなく愛人)に「高貴な配偶者」という称号を与え、その称号を与えられた女性が暴君の様に振る舞いだし、慌てて称号剥奪。おまけに皇太子時代は愛犬のプードルに「空軍大将」という称号を授けたらしい。そして政府の予備予算の意味もあった王室資産が、国王の個人名義に書き換えられ、一夜にして世界一の富豪になった。その額430億ドル(約4.6兆円)でエリザベス女王の80倍あると言われている。(出典:高城剛メールマガジン「高城未来研究所 vol.488」より)
そしてこの問題がタイの家族間の分断を引き起こしている。
それは父親世代はラーマ9世の世代の人たちで、この世代の人は王室に仕える事になんの疑問もなく、それと同時にラーマ9世も国民から愛されていた。しかし王位が継承され、新国王の振る舞いが表面化されてきている。若い世代は、父親世代の盲目的に王室を支持する世代を見て危機感を抱いている。そして家庭内で王室の話をすると親と子では意見が全く噛み合わなく喧嘩へと発展してしまうようだ。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-54597853
タイには不敬罪という法律があり、王室とその親縁のものを侮辱すると逮捕され15年ぶち込まれるらしい。デモ隊はその覚悟で集会を開いている。
僕は親は敬うべきだが、言うことを聞く必要は1ミリも無いと思っている。タイの話じゃ無いけど、古い体制を盲目的に支持すべきじゃ無いし(不敬罪なんてクソみたいな法律)、親世代と子世代では見えている景色が全く違う。
よく可愛い子供には旅をさせろと言うが、ウチはそうでは無かった。「あれはやめとけ」「危ないからやめておけ」「そんなことするんじゃ無い」子供が失敗する前から気持ちを不安にさせ行動に制限をかける。これは親が心配したく無いというエゴ。そして人が失敗をすると「それ見たことか」と最悪のマウント。
人は失敗からしか学べないと思う。なので失敗させてもらいない環境は学習の機会を奪っているってことだ。僕はこれも虐待の一種だと思う。
だから僕は家を飛び出した。おかげで山ほど失敗出来ました。
そして帰って来たし、これからも年老いた親には苦労かけた分、楽をさせてるやりたいと思っている。
しかし言う事は1ミリも聞かない。
それとこれとは全く別だからだ。
危ないと言う理由で謎の棚上げをされる。