レプチンの続き
目次
夜のとばりと夜光虫
夜中にベッドからガバッと起きて「日高屋!!」といい放ち、飛び起きて夜の街へ消えていく。立ち漕ぎで。そんな経験は少し太めの人なら一度はあるだろう。夜中に甘いものや糖質への耐えられない渇望。食べなきゃ眠れない。その渇望感の源泉は血管作用性腸管ポリペプチド(VIP)の数値の低さが影響している。
血管作用性腸管ポリペプチド(VIP)とは
脳下垂体や視床下部で作成され、体の至る所で発見されているホルモン。
作用
消化器:幽門括約筋の収縮、胃酸分泌の抑制、膵液、胆汁の分泌、腸の平滑筋の活動促進
脳:サーカディアンリズム(体内時計)の調整、プロラクチン(生殖、母性)分泌
心臓:冠状動脈の拡張
VIP低値だとどうなる?
まず、幽門括約筋(胃と腸の境目)の収縮がうまく行われないとどうなるだろう。胃の壁の組織は酸性に強く、腸の壁は酸性にすごく弱い。なので、十二指腸から分泌されるアルカリ性の膵液や胆汁で胃の内容物を中和しなければ、腸の壁は耐えられない。幽門括約筋が弱いと、酸が腸側に染み出してしまう可能性がある。そうなると腸の炎症が起きる。胃酸分泌抑制、膵液胆汁の分泌、これらが一つでもかけると、たちまち腸を痛めてしまう。
そして体内時計にも影響しているので眠れなくなり。どんどん体調悪化につながる。
なんとしてもVIP値を正常にせよ!
腸活で腸内細菌を育てることも大事だが、まずVIP値を正常に保って、腸の酸によるダメージから守らなければならない。VIP値を正常に保つには、VIP値を下げてしまう要因があるので、それに気を付けたい。
マウス実験でカビ毒に晒されるとVIP値が下がるという研究結果が出ている。食べ物だけではなくカビだらけの建物からも影響される。おそらく人間にも適用されるだろう。よくアトピーのひどい人がハワイに行くと治り、日本に戻ってくるとまた皮膚炎が出てくるという話を聞くが、このカビを繁殖させやすい気候が関係していると思われる。
そしてストレスを受けることでVIPの生成が止まる。
あと、レプチンの影響も受け、レプチン値が高いとVIPが抑制される。なのでレプチン感受性を高めておかなけらばならない。
カビ毒に触れないこと。ストレス発散。糖質制限。これが大事。
あと夜中に日高屋に行かないこと。これも大事。(富士そばも)