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風邪には効かない抗生物質
抗生物質は、細菌性の肺炎や様々な感染症、またはケガなどで傷を負ったとき、感染のリスクにさらされる時は無くてはならないものだ。
しかし、一般的な風邪などは細菌性ではなくウイルス性で、抗生物質を飲んでも効かない。では、なぜ風邪をひくと抗生物質を処方されるかというと、「念のため」だそうだ。この話題は医者の間でも物議を醸しているらしく、むやみに抗生物質を処方する現代の医療体制に異を唱えている医者もいる。
うちの親なんかは、少し風邪をひいて、症状が治まっていても、抗生物質を飲み続ける。
「症状がなけりゃ飲まないほうがいいよ」と言うと、「いや、飲み切ってくださいって言われたから、飲むのよ」と母は言う。
抗生物質による弊害
どんな薬にも副作用がある。副作用がない薬は効かない薬だ。リスクとベネフィット。必ずそこには天秤がある。
抗生物質を飲むことで起こる弊害は、2つ。
それは、抗生物質を長期的に使用していると、菌が抗生物質に対しての抗体ができてしまい、薬が一切効かなくなる。薬剤耐性菌が作られるてしまう。
それともう一つは、腸内がカビだらけになってしまう事だ。
抗生物質は、細菌の細胞壁を破壊して細菌を殺す仕組みで、カビの細胞壁には無力である。
人間の腸内には腸内細菌だけではなく、もともと真菌と呼ばれるカビが存在する。腸内細菌は絶妙なバランスで均衡を保っているが、抗生物質を摂ると、腸内細菌だけに効いてしまうので、カビの勢力が強くなる。
カビの勢力が強くなると、カビの増殖を止められなくなる。
カビの中でも、悪さをするカビや、悪さをしないカビ等、色々な種類、役割を担っているカビが存在する。だが、普段悪さをしないくせに、悪いカビが増えると、悪いカビの味方になってしまうカビがいて、こうなってくると体に様々な問題が生じる。
免疫の8割は腸で作られる
免疫の8割は腸で作られているが、カビが腸を占拠していると、その免疫を腸へ総動員しなければならなくなる。そうすると、喉や鼻の粘膜などの免疫が手薄になってしまう。要は抵抗力が落ちるってことだ。
糖を食べるカビ
カビのエサは主に糖質だ。カビに占拠されていると、異様に甘いものが欲しくなる。「もっとエサをよこせ!!」と、カビからの指令が出され、従うほかなくなってしまう。また、カビに侵された人が、甘いものを食べると、お腹の中で糖を分解しアルコールを作りだし、酒を飲んでもいないのに酔っぱらってしまうことがあるらしい。甘いものを食べてテンションが上がる人は、一度お腹のカビを疑ったほうがいいかも。
健康食を疑え!
また、この場合、健康にいい発酵食品がカビの増殖を助長してしまうことになる。麹、酵母、イースト菌なども全てカビだからだ。これらもカビの勢力が強くなってしまった環境だと、悪者のようにふるまう可能性がある。
それでも抗生物質は大切
感染症にかかって抗生物質を飲まないでいることは自殺行為だ。肺炎などになってしまったら命に係わってしまう。しかし、風邪の時、治りかけて症状がほとんどないとき等は、薬に頼るのでは無く、ゆっくり休養して、体の声に耳を傾けたほうがいい。僕は医者じゃないので、抗生物質を飲むべきじゃないとは言えないけど、そういうケースもあるんだぞって、知ってもらえたらと思う。親には言うけど。
対処法
- 抗生物質の長期使用は注意深く
- 調子が悪かったり、お腹が張っているときは発酵食品を控える
- 甘いものを控える。
- ココナッツオイルを食事に取り入れる
他にも抗カビの食べ物などがあるが、今日はこの辺で。