10月の鮎は骨が固い

今日は父親から鮎を買いに行こうと頼まれたので、2人で栃木まで鮎を買いに行ってきた。

毎年いい時期に鮎を買って、ご近所や親戚に配るのがルーティーンらしい。初めて知ったけど。

某那珂川の畔にある所。

川がすごく綺麗だったー。

川と言えば関東の全域、もしくは全国的にも台風の被害を受けしまい、まだまだ爪痕を残しているところもある。

今日行ったところは、復旧の為に先週まで休業していたらしい。建物は新しくなっていて、一階は鉄骨で高床式になっている。高床になっている所まで水が来たって事だね。

なので、客室部分は2階になっている。

やはり、川岸の施設は全部流されてしまったらしい。そこは鮎が獲れる見事な「やな」が有名なところだ。しかし「やな」の見る影は全く無かった。

2階に登り、そこで鮎定食「梅定食」を食べた。システムが少しややこしく、入り口で注文して、席番号を言い渡され、その席に向かう。

 

グループで来た人は、注文する人を残して「席とっとくね」と言うのが気が利く人の常だと思うけど、そのやり方だと、知らず知らずに他人の指定席を占拠してしてまう。それに戸惑って「キー」ってなっている人がいた。

ウチは「梅定食2つ」と「鮎50匹予約していた灰島です」と言って、「あ、灰島様ですね。9番テーブルにどうぞ」と言ってスムーズに事が運んでいった。

川を見つめて鮎定食を食う。父と二人なので、特に話す事もなく、黙って鮎の塩焼き2匹と鮎のフライを食う。

竹定食だと鮎田楽がつく。田楽はあまりそそられなかった。鮎はやっぱ塩焼きだよ。松はあと何がプラスなんだっけ、、、。忘れた。

食べ終わるまでの会話が「ハラワタにげー」と「いや、頭から全部食う人いるから」ぐらいの2センテンス。

スプリングは過ぎ去ったが、味の感想はと言うと、ややタンパクだった。そしてハラワタの苦味を感じると隣に運ばれるビールに目がいってしまう。ドライバーだから我慢我慢。

フライは丸ごと食べられるけど骨が固い。八重歯の裏の歯茎に一本突き刺さる。ベロでは取れなかったので、指で引っこ抜く。

そして、食べ終わって、鮎50匹を受け取って帰路につく。

僕らが着いたのは11:15ぐらい。帰りは11:45ぐらいで、そんなに混んで無かった受付が長蛇の列になっていた。

帰り道親父がボソッと「鮎はやっぱり9月だな」と言った。その理由を聞くと、10月になると骨が硬くなるらしい。あと脂のノリも9月の方が良いとか。「たしかにそうかも知れない」と思ったけど、言葉にはせずに車のスライドドアを開けてあげた。

台風の被害でここの食堂の営業日が10月末までずれ込んでしまったとの事。

今年の農作物は晴れが少なくてダメだったらしい。鮎と言い農作物と言い、自然には勝てませんな。

気象変動は北極の氷から鮎の骨まで影響するのか。

そして埼玉へ帰り、鮎を配りに行くのだった。

 

あ、ここ冬は猪鍋が有名なんだって。それはそれで、うほ。

「大瀬観光やな」

 

 

 

 

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